修復記念「第一弾」！特別切り絵御朱印、オンライン授与開始！

皆様、こんにちは！ 群馬県千代田町にある黄檗宗宝林寺から、思わず息をのむほど美しい、特別な御朱印のお知らせです。

この度、宝林寺が所蔵する「黄檗宗彫像群」のうちの一尊、「韋駄天像」の修復が完了いたしました。11月8日の修復開眼法要を記念し、韋駄天像の躍動感あふれる姿を精緻に表現した、特別切り絵御朱印の授与が開始されます。

＜経緯＞
令和7年、群馬県指定重要文化財である宝林寺の「韋駄天像」が、約二年にわたる修復を経て、三百有余年の時を超えて往時の威厳ある姿を取り戻しました。

この像は、江戸初期の延宝五年（1677年）、五代将軍・徳川綱吉公が館林藩主であった時代に開創された萬徳山廣済寺の仏像群の一尊として誕生し、後に潮音道海禅師との縁により宝林寺に請来されました。お釈迦様の遺骨（仏舎利）を捷疾鬼から取り返したという伝説から、俊足の護法神として知られる韋駄天。その像は、永きにわたり宝林寺の本堂を静かに見守ってきました。

しかし、長い歳月の中で両腕や宝杵、台座は失われ、その御姿は大きく損なわれていました。今回の修復では、内部構造や彩色層の科学的な調査により、当時の高度な造像技術が明らかに。造像時の手本とされた、四代将軍・徳川家綱公が開創した大本山萬福寺の韋駄天像を参考に再現が進められ、失われた部分が丁寧に補われました。

蘇った韋駄天像は、合掌した腕に宝杵を横たえる「静」の姿をとり、仏法を守護する安らぎと気高い緊張感を湛えています。鮮やかな彩色は黄檗宗特有の異国的な造形美を際立たせ、これほど大きな黄檗様式の韋駄天像は国内でも大変稀有であり、江戸期の国際的な文化交流を物語る極めて貴重な存在です。この度の修復は、単に形を復元するだけでなく、幾多の災禍を乗り越えてきた宝林寺の歴史と、そこに宿る人々の祈りの記憶を未来へと繋ぐ営みです。凛として立つその御姿は、黄檗文化の美と精神を現代に伝え、未来を照らす確かな光となることでしょう。

＜ この切り絵御朱印が特別なワケ＞
1.圧巻の造形美を「切り絵」で再現
「韋駄天走り」の語源となった、仏舎利（お釈迦様の遺骨）を取り戻すために疾走する、あのダイナミックなお姿。この韋駄天像は中国から渡来した隠元隆琦禅師を宗祖とする黄檗宗寺院で盛んに造られた像容を示し、運慶の流れを汲む京都七条仏所の正系仏師である二十六代康祐の作と考えられています。この韋駄天像も黄檗宗大本山萬福寺の韋駄天像を規範として造られています。

2.群馬県指定重要文化財である「宝林寺黄檗宗彫像群」修復プロジェクトの「第一弾」
この切り絵御朱印は、「宝林寺黄檗宗彫像群」修復プロジェクトの第一弾であり、その修復を記念して、特別に授与される限定数の切り絵御朱印です。三百有余年の祈りをさらなる未来へつなぐための大きな一歩であり、記念すべき切り絵御朱印です。

3.あなたの「奉納」が、次の文化財を救う
この御朱印の収益は、本プロジェクトの修復費用に充てられます。切り絵御朱印をいただくことが、そのまま文化財の保護と未来への継承に繋がる取り組みとなります。このプロジェクトは、文化財指定から最後の弥勒菩薩像の御披露目が予定される2032年頃（予定）まで、約10年間にわたる長期的な計画であり、その最初の修復が2023年から開始された韋駄天像です。この長きにわたる修復事業により、大本山萬福寺の諸像を規範として造られた、京都七条仏所の正系仏師康祐による見事な仏像群が蘇ります。

【重要】必ずご確認ください！
今回の韋駄天像修復記念特別切り絵御朱印は、【 オンライン授与のみ 】となります。オンライン授与サイトにて詳細ご確認ください。
数に限りがございます。この切り絵御朱印はなくなり次第終了となりますので、あらかじめご了承ください。

この貴重な「第一弾」の特別切り絵御朱印をハードカバーとともに、ぜひご自宅でお迎えください。

▼オンライン授与サイトはこちらから！
https://bestowal.horinji.or.jp/

▼韋駄天像修復特設ページはこちらから！
https://horinji.or.jp/diboric/statue-of-buddha/idaten