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【レポート】未来の住職塾NEXT 受講録Vol.3

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第1回、第2回と続き第3回目です。今回は第2回までの流れとは少し変わり、特別編?です。講義のタイトルも「リーダーシップ開発」現代社会の宗教者に必要なリーダーシップの基礎を作る、と完全にSPECIALIZEDした内容です。そして、講師も今回は交代し、未来の住職塾主宰の松本紹圭さんにバトンタッチ。どのような講義でどのような化学反応が起こるのか非常に楽しみです。

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課題

まず受講の前に課題の案内がありました。松本紹圭さんが投稿しているnoteの記事を読んで参加してください、とのこと。受講時は既存の宗教界からすると「?」となってしまうような、先進的な(あるいは根源的な)考え、講義となるので、予めここで共通認識を形成した上で受講するということです。通常は以下のnoteは有料記事なので、ご興味のある方はぜひ以下から購読してみてください。

Unplug and Reconnect

これらの課題に目を通した上で、この講義の大テーマとなるのが、この「Unplug and Reconnect」。この言葉をきいて、なるほど、と思ったわけです。業界の人々というのは基本的にその業界に「Plug」されています。つまり、業界に縛られる、つながっているということです。そのPlugedの状態から解放し、Viasのかかっていない状態から、Recconectしようということです。言葉でいえば簡単ですが、これを行うのは容易ではないというか、その事実すら気づくことができないことが往々にしてあります。伝統的な歴史ある業界であればあるほど、このPlugedの状態がより強いと言ってもいいでしょう。

ですので、今日の講義は、まずUnplugすることから始まります。自らがどんなもの、ことにPlugされていて、それがUnplugできない、されない状態にあるのは、どんな怖れがあるからなのか、などなど紐解いていきます。

話はすこし脱線しますが、このUnplugといえば映画「マトリックス」なのだそう。仏教好きからするとこのマトリックスは仏教映画だという見解もあるほどなのだとか。お恥ずかしながらこれは気づいていませんでした・・・そして、なんと調べてみたら第4作目が製作中とのこと(笑)これは期待大です。久しぶりに見直してみようと思います。

  • 『マトリックス』は、1999年のアメリカ映画。もしくは、それ以降のシリーズの総称でもあり、この映画を題材にしたアメリカンコミックのこと。1999年9月11日日本公開。 SF映画であるが、香港映画のカンフーファイトのテイストも含んでいる。ストーリーの各所にメタファーや暗示を置き、哲学や信仰というテーマも表現している。
  • Wikipedia
マトリックス

リーダーとは

  • 指導者としての資質・能力・力量・統率力。 リーダーシップは研究の歴史も古く、非常にさまざまな議論がなされ、定義も多岐に渡るが、一例として次の定義が挙げられる:「自己の理念や価値観に基づいて、魅力ある目標を設定し、またその実現体制を構築し、人々の意欲を高め成長させながら、課題や障害を解決する行動」。
  • 引用:Wikipedia

リーダーとは、どういう意味か調べれば、Wikipediaにはこのように書いてあります。といってもこれではピンと来ません。様々な解釈もあるかと思いますが、要するに、

「先の見えないときに道を切り開いていく存在。」

なのではないか、ということです。こと、お坊さんに関してはまさにこういう存在でなければならず、こういう存在であったほしいと求められているのではないでしょうか。人生100年時代、これからどう生きるのか、どう備えるのか、不安や怖れがあらゆる方面からやってきて、それらとともに生活をしているのが、いまの時代です。そんなときに旗を振ってくれる存在、光を見出してくれる存在が求められているような気もします。しかし、実際はどうか。お坊さんこそ悩み、怖れ不安にかられているのも事実なのではないでしょうか。答えのない世の中ですが、1つのキッカケをもとに紐解いていく。そんな地道な作業が求められているようにも感じます。そのためには世の中を知り、智慧をつけ、仲間を見つけ、行動することが必要なのでしょう。いやはやなかなか容易なことではありませんが、お坊さんとは、ある種「生き方」であり、仏の教えというエッセンスをもって、その道を進み、自らの人生と他の人生に華を添えるということなのでしょう。

先達

「先達」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、お遍路をしたことある人や巡礼に興味のある人であればすぐにピンと来ると思います。辞書を引くと

  1. 先にその道に通達して、他を導く人。先輩。
  2. 先に立って案内する人。

という意味が出てきます。そして、お遍路では、以下の解釈となります。

  • 同行二人の教えを核とする弘法大師信仰を拠りどころとして、四国を巡拝し、一人でも多くの人をこの道に誘い、それらの人々の指導者として、あるいは模範として、信仰修行に勤める方
  • 公認先達とは

この「先達」という言葉をもとに、自らの先達となる人を選び、その人の立場にたって、ライフチャート書きました。これがなかなか難しい。宗教者としての先達を思い浮かべることができず、いろいろと頭を巡らせていると、ふと思いついたのがこの2名?でした。

  • 渋沢栄一

新紙幣の肖像に選ばれたことで、最近話題の渋沢栄一さんはちょうど「論語と算盤」を読もうと本を購入していたところで、経済と道徳の関係性、重要性が説かれているので、宗教者にもあたはまるのでは、と思っていたところでした。ネットで調べつつ、ライフチャートを作成。そして、その次は自らのライフチャートを作成。学生時代、特に就活のときによくやっていたなー、となんだか懐かしい気持ちになりながら、振り返って見ました。いままでの人生を振り返るのも大切ですが、この先の未来、どんな試練が待ち受けているのか、そしてその試練にはどう対処するのか、をあらかじめ想定するのですが、これがまた容易なことではない。知恵と知識がなければその想定ができないのです。想定力を養うために日頃から鍛錬することが必要なのだと痛感した講義でありました。

まとめ

早いもので、3回目の講義が終了してしまいました。これからの講義はどんどんと具体化されていき、事業計画書の策定にまでもっていきます。脳みそを絞り、現状における計画を詰めていきます。これが将来どれだけ実現できたのか、そもそも実現可能性がどのくらいあるのか、を考えつつ、受講して参りたいと思います。

合掌

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