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[木庵禅師物語]vol.3 開元寺のお弟子へ

小僧

 10歳の頃、たまたま誰かが観音菩薩の名号を唱えているのを聞かれて深く感動され、それからは肉食を断ち、自分でも観音菩薩の名号を唱えられるようになられました。13歳の年には同じ郡内の開元寺に参詣され、仏殿にはいって本尊さまを礼拝されたり、仏塔をおがんで回られたりされて、佛の世界の清浄なのに心をうたれ、いつかはきっと世俗から脱れて出家したいと思うようになられました。

 禅師が出家したいと思われる志の堅いのを見てとられ、16歳になられますと、祖母は開元寺の印明和尚にお願いして弟子になることを許されました。

 「仏さまの教えに従うために僧になった今、渡しは1つ1つを実行に移さないではすまされない」と心に誓われ、仏教の戒律を堅く守られて、熱心に仏の教えを学ばれました。

出典:木庵禅師物語
発行:昭和57年10月

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