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[潮音禅師物語]vol.7 生涯に一度だけの帰郷

故郷

潮音禅師、27歳の春、瑞石山での修行も進み、いまでは自他ともに認められる立派な禅僧に成長していました。

その頃、長崎に明の大禅徳「隠元禅師」が来るとの噂が伝わりました。しかも郷里の佐賀藩では、諸国に出ても10年に一度帰郷することの定めがあり、それを違えると郷里の親族にまで罪が及ぶ厳しいものでした。そこで10年になるので、一区切りの意味で帰郷することにし、如雪禅師の許しを受けて慈雲寺に帰りますと、皆喜んで迎えてくれました。泰雲和尚も喜んで、「帰りを待っていたよ、慈雲寺をおまえに譲って隠居したい。」というのです。しかし、すでに隠元禅師が長崎に来られたと聞くと、実家の弟を出家させて寺に入れることで、二度目の行脚を許していただき、勇躍として長崎に赴かれるのでした。

わずか9歳で寺に入れられた弟は二度目の母の子供で、はじめ禅明と名乗りましたが、後に「月浦禅師」と改められ、潮音禅師の片腕となって活躍されました。

  • 出典:潮音道海禅師の生涯
  • 発行者:潮音道海禅師三百年遠忌大法会実行委員会

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