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[潮音禅師物語]vol.24 浅間の普賢堂再興

山頂

そのころ長野県と群馬県にまたがる浅間山は連日噴煙をあげていました。そして、時々天地を轟かせて噴火を続けたので、住民は恐怖におののいて生活をしていました。

潮音禅師は、住民が恐怖におののいていることを知ると、ここに苦しむ住民を救い「この苦界をへんじて楽邦となさん」との、大発願をされました。

そして、弟子の道閑に命じてふさわしい土地を探させますと、四方野(現:塩野)に80年ほど前に野火で焼けたままになっていた普賢堂の跡を見つけました。そして、領主の酒井様にお願いをして、その土地を頂戴しました。

延宝5年(1677)4月、普賢堂が再建されたので、お授戒や大施餓鬼を厳修しました。

この後、信徒の高柳心宗は大願を発して木庵禅師を追請開山に迎え、建物を整えて浅間山普賢寺とされますと、貞享3年(1686)9月23日、潮音禅師が進山され、28日には開堂されました。

出典:潮音道海禅師の生涯
発行者:潮音道海禅師三百年遠忌大法会実行委員会

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