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[木庵禅師物語]vol.11 払子を授与される

庵

ついで西堂という重い役に就かれた木庵禅師は、「真っ赤に燃え上がった炉で鍛え上げた禅者という者は天をも持ち上げる力量が備わっているでしょうが、そのことは今は問いますまい。仏祖が悟った印として授けられる印可は何人にも優れた人に與えられるべきでしょう。それについてお伺いします。」

と問われ、そのあと、木庵禅師と隠元老和尚は問答を交わされ、木庵禅師が法を嗣ぐにふさわしい禅者であることをしっかりと認められました。

翌年の立春の日、木庵禅師は隠元老和尚に代わって、秉払説法を行われ、春の修行期が終わると、斂石の太平寺に住持として迎えられました。隠元老和尚は方丈に木庵禅師を呼ばれ、払子を手にして、「人に逢うてあやまって使ってはならぬぞ」と言って、払子を手渡されました。

ときに木庵禅師は、既に40歳になっておられました。

出典:木庵禅師物語
発行:昭和57年10月

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