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[潮音禅師物語]vol.5 一絲禅師を慕って瑞石山へ

中國寺院

19才のとき、自ら戒律を誓い、葷酒を禁じられました。潮音禅師はこれを生涯守り続けました。そして、昼は講義を聴き、夜は坐禅に打ち込む毎日でした。ある日同輩に、「いまの世の仏法は退廃を極めている。学問も修行もまったくできていない指導者ばかりで、天下の禅寺で私が師と仰ぎたい指導者は1人もいない。何としても、中国元時代の中峰禅師が指導された禅の遺風を立て直さなければならない。」と、語られたといいます。それからまもなくのこと、瑞石山永源寺の一絲禅師が中峰禅師の教えを守り指導していると聞き、早速、瑞石山に登り、永源寺の一絲禅師を訪ねられました。

しかし、一絲禅師はすでに亡くなられていましたが、その高弟の如雪禅師がその遺風を継がれて指導にあたっていました。

出典:潮音道海禅師の生涯
発行者:潮音道海禅師三百年遠忌大法会実行委員会

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