宝林寺所蔵の絵画(掛け軸)の調査が行われました!
仏像調査に続き、宝林寺所蔵の絵画。掛け軸についても調査をしていただきました。新型コロナウイルスの影響により、延期となっていましたが、ようやく実現することができました。
ご尽力いただきました、千代田町教育委員会様、調査いただきました東京国立博物館様、誠にありがとうございます。代々受け継がれている貴重な什物も、こうして専門家の目が入ることによって、その価値を再発見することができ、今まで以上に大切に、きちんと後世に伝えていかなければと身が引き締まる思いです。
滝見観音図
作成年代:鎌倉時代〜室町時代
作者:伝:明兆(兆殿司)
明兆作とは断定できないとのことでしたが、使用している絹の細かさや完成度の高さから非常に貴重なものであることが判明。
潮音道海禅師頂相
作成年代:江戸時代前期(推定:1670年頃)
作者:喜多元規
大本山萬福寺にある喜多元規作の隠元隆琦禅師頂相は重要文化財に指定されており、多くの黄檗僧を描いている。千代田町、館林広済寺の歴史を語る上で重要な人物であり、貴重な資料。爪先まで精緻に描かれており、こちらも完成度の高い作品とのこと。