[潮音禅師物語]vol.33 報恩院を建つ
元禄5年(1692)11月、黒滝山の十三曲りの途中に一院を建てました。
そこに、「報恩院」という額を掲げて、父 徳雲元栄居士と、母 心鏡妙観大姉のお位牌を安置されました。
「17歳から諸国を遍歴し、すでに65歳になる。長く故郷を離れていたので父母にお仕えもできず、いつも心が落ち着かなかった。これで父母のご恩の万分の一でも御報できれば。」と申されて、弟子の寿源に命じてお守りさせるのでした。
出典:潮音道海禅師の生涯
発行者:潮音道海禅師三百年遠忌大法会実行委員会