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【お坊さんの寺めぐり】象山恵明寺

  • 宗派:黄檗宗
  • 創建:延宝5年(1677年)
  • 開山:黄檗2代木庵性瑫禅師
  • 開基:松代藩第3代藩主真田伊豆守幸道公
  • 寺号由来:開山木庵禅師が中国で最後に住持をされていたお寺が泉州の象山慧明寺であり、これに因み象山恵明寺と号す。

縁起

  •  恵明寺は松代藩第3代藩主真田伊豆守幸道公の開基で、延宝5年の造影であり、開山は木庵禅師であります。文政8年5月本堂から出火、おりからの烈風にあおられ本堂、開山堂、霊屋、庫裡、鐘楼そして、木庵禅師伝来の仏像、什物等ことごとく灰燼に帰してしまい、僅かに地蔵堂、不二庵、山門を残すのみとなってしまいましたが、またしばらくして不二庵から出火し、地蔵堂とともに焼失してしまい創建当時から現代に伝わるのは山門のみとなっています。
  • 再三の災禍によるも、天保4年10月松代藩主第8代真田伊豆守幸貫公により本堂、霊屋、鐘楼、庫裡が再建されました。堂内には釈迦三尊をはじめとして、中国仏師による木庵禅師像、幸貫公自作と伝えられる布袋和尚像、享保8年3月松代藩主第4代真田伊豆守信弘公により真田屋敷より遷座された稲荷大明神(吒枳尼天)等が祀られています。また、境内には松代藩第3代藩主真田伊豆守幸道公の奥方「豊姫」、松代雅楽の祖、宮島春松先生、松代文化財愛護功労者長岡助治郎先生、天文学者西澤茂台先生の墓があります。
  •  同じ黄檗宗のお寺ですが、はじめての訪問。山門前の通りよりも境内地の土地が低いためこの素晴らしい大雄寶殿が大きく見えない・・・ さすが城下町にあるお寺、そして、藩主が開基ということだけあり、とても素晴らしい本堂です。
鼓楼
  • 山門をくぐると左手に大きな御堂が見えてきます。住職に話をきくと、こちらは鼓楼とのこと。
  •  現在は老朽化が進んでいるため、鼓楼内に置かれていた太鼓は本堂内部に置いているとのことでした。写真撮り忘れた・・・
  •  縁起にあるように、鼓楼と対となり鐘楼もあったとのこと。創建当時は現在よりはるかにすばらしい境内が広がっていたのであろう・・・
大雄寶殿
  •  こちらが本堂。重層入母屋造りのとても立派な本堂です。そして、なにより上層部の垂木が扇垂木(下図1)であるというのがまたすごい。通常は平行垂木(下図2)なのですが、これを扇のように広がった垂木でつくるのは、製材の工程から根本的にかわり、その角度等も考慮しながら建築していくことになるので、非常に難易度が高いものだそうです。下から見上げるときれいに広がっているのがわかります。
  •  そして、黄檗らしく正面の戸は桃戸でした!
扇垂木 引用:学習研究社「古代の寺院を復元する」
平行垂木 引用:学習研究社「古代の寺院を復元する」

本堂内部の荘厳もまた、圧巻であり、当時の隆盛を今に伝えています。

黄檗宗象山恵明寺

  • 〒381-1232
  • 長野県長野市松代町482

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